刑務所に高齢化の波、寝たきり介護も 再犯防止が急務

目安時間:約 4分

刑務所に高齢化の波、寝たきり介護も 再犯防止が急務

WS000003

1:みつを ★:2018/03/15(木) 01:15:08.26 ID:CAP_USER9.net
2018年3月14日 / 07:26
[徳島市/東京 14日 ロイター] - 受刑者の高齢化が刑務所の日常を変えている。寝たきり受刑者は介護施設を想起させ、担架を押して現場に急行する刑務官の姿は、救急病棟の医師に重なる。刑を執行するという刑務所の役割は、医療や介護にその裾野を広げつつある。高齢者の再犯率は高く、出所後の再犯防止と円滑な社会復帰は、喫緊の課題となっている。塀の中と外が、それぞれ抱える課題に迫った。

<老いる刑務所>

「ゆっくりでええけん、やれる範囲でやっていきましょうか」──。

指導員が声をかけると、39人の高齢者が体を動かし始める。いすに腰かけたまま上半身を反らせていくが、動作は一様に鈍い。

徳島刑務所内にある「機能促進センター」では、毎日3回それぞれ10分程度、受刑者の健康維持を目的に体操の時間を設けている。平均年齢は68.1歳。体の衰えなどを理由に通常の刑務作業に従事できない受刑者ばかりを集めている。日中の作業は、部品を組み立てたりやすりで削ったりと、内職のような負担の軽いものが多い。

同刑務所は、反社会的勢力や再犯者を中心に刑期が10年以上の受刑者を収容する。所内で年を重ねる受刑者が多いため平均年齢は高くなり、集団生活に後れを取る受刑者が増えたことから、高齢者専用棟として2016年12月にセンターを開設した。

同刑務所の全受刑者に占める65歳以上の割合は17年末時点で25.5%と、ここ5年間で約6ポイント増加した。

高齢化の波は、全国の刑務所に押し寄せている。法務省によると、1年間で新たに刑務所に入所する受刑者は06年の3万3032人から16年には2万0467人まで減少。一方、65歳以上が占める割合は、同じ期間で5.7%から12.2%に増えた。

「自分の体の動作自体が、少しずつ緩慢になってきているのが分かりますね。ここ数年、階段の上り下りがきつくなってきましたし、外での全体行動でもそう思うような時があります」

暴力団の抗争相手を殺害した罪で懲役13年の判決を受けた男性受刑者(70歳代前半)が、センターに身柄を移されたのは17年3月。満期出所まで5年以上が残るが、すでに体の衰えを感じつつある。

強盗殺人などの罪で無期懲役の判決を受けた81歳の男性受刑者は「外に出られたらすぐ仕事ができるように、毎日足腰を鍛えているんです。体を鍛えて、どんな仕事でもできるように、そういう気持ちでいます。おふくろが今103歳なので、生きてる間に出たいんですよ」と話す。

高齢受刑者の身体機能の維持は、刑を円滑に執行するためにも必要だ。「懲役受刑者である以上、何らかの刑務作業をさせなければいけませんが、寝たきりになってしまうと本来の目的である刑の執行が妨げられてしまいます」。同刑務所の山口賢治処遇部長は、受刑者が要介護者にならないような取り組みが必要だと説明する。

(リンク先に続きあり)

梅川崇、竹中清 編集:田巻一彦

https://jp.reuters.com/article/tokushima-prison-idJPKCN1GQ0IO

元記事:http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1521044108/

続きを読む

この記事に関連する記事一覧

comment closed

トラックバックURL: 

ページの先頭へ